ファクタリングのデメリットの1つに、一度でも利用をしてしまうと抜け出せなくなるということがあるようです。もちろん、ケースバイケースなのですが、ここではファクタリングを利用して抜け出せなくなるパターンについて考えてみます。例えば、とある企業では毎月500万円の売掛金を得ていたとします。その売掛金が回収できるのは、1ヶ月後であるとします。

あるとき、資金操りが悪化して、ファクタリングを利用したとします。手数料を2割とすると、売掛金をすぐに現金に換えられますが、その金額は400万円となってしまいます。ここで、一度危機を乗り切ったことで安心していましたが、翌月に回収できるはずの売掛金を即時売却して現金に換えてしまっていたので、翌月は収入がゼロとなります。それでは困るので、また売掛金を現金に換えて、400万円を手に入れました。

毎月500万円の収入があった状態でも資金操りが悪化していたのに、収入が400万円に減ってしまったらさらに苦しくなることは目に見えています。そして、一度ファクタリングを利用してしまったために、ずっとその状態から抜け出せなくなってしまう可能性があります。この例では、経営状態を立て直すためのハードルが上がってしまうという結果になってしまいました。このように、資金操りが悪化しても、すぐにファクタリングに頼るべきではなく、まずは銀行から融資を受けるようにするべきです。

消費者金融から借りるのもよいでしょう。最後の手段として、売掛債権の現金化があります。